microVNC μVNC操作マニュアル

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はじめに

μVNCのインストール

クイック・スタート

接続前・接続後の操作

接続中の操作(VNC接続編)

接続中の操作(SSH接続編)

FAQ:よくある質問と回答

謝辞

更新履歴

著作権および免責事項等


はじめに

この文書では、μVNCの操作方法について説明します。

μVNCを使用するには、Palm側の無線ネットワークの設定や、 接続されるPCへのVNCサーバのインストール/セットアップ、 Firewall設定等のネットワークの疎通確認など、事前準備が必要です。
ここでは既に事前準備が完了しているものとして、説明します。


μVNCのインストール

配布されたμVNCパッケージ(mVNC.zip)をダウンロードして、 パッケージの中にある4つの"*.prc"の中から好みのものを選び、 HotSync等の機能を使って、Palm OS機にインストールします。 (HotSyncを用いたインストール方法については、Palm OS機付属のマニュアル、または、 一般の書籍・ウェブサイト等をご参照ください。)
4つの"*.prc"は、以下のようになっています。

※PalmOne社のTungsten T3を使う場合、DIA機能を有効にする為のライブラリを 追加インストールする必要があります。 必要なファイルをダウンロードのコーナーに置いておきますので、 これも併せてインストールしてください。 (これは、当社配布物ではなく、PalmOne社からの配布物です。) => ダウンロード

※SSH2(SSH protocol Version 2)をお使いになる場合は、SSH2/サブディレクトリ以下にある *.prcファイルをインストールして下さい。

インストールが完了すると、Palm OS機のランチャー画面にμVNCのアイコンが現れますので、 インストールされた事が確認できます。


クイック・スタート

μVNCの詳しい操作を知る前に、最小の手順で、μVNCを使用する方法を示します。


μVNCの起動と接続先一覧画面

ランチャー画面にあるμVNCのアイコンをタップして、μVNCを起動すると、 [接続先一覧]画面が現れます。

画面各部の意味は以下の通りです。

なお、CLIEを使っている場合、Jogダイアルによる操作が出来ます。


接続先の編集画面

新しい設定を作った場合や、既にある設定の編集を選択した場合、この画面が現れます。

画面各部の意味は以下の通りです。


詳細な設定画面

接続先の編集画面で[詳細]を押すと、この画面が現れます。

画面各部の意味は以下の通りです。


表示の設定画面

接続先の編集画面で[表示]を押すと、この画面が現れます。

画面各部の意味は以下の通りです。


キーの設定画面

接続先の編集画面で[キー]を押すと、この画面が現れます。

画面各部の意味は以下の通りです。


システムログ画面

μVNCでは、動作状況をログとして記録しています。この画面では、ログを参照することが出来ます。 また、接続失敗した場合等には、自動的にこの画面が現れ、ユーザに接続失敗した状況を 通知する場合もあります。

画面各部の意味は以下の通りです。


シェアウェアの登録画面

μVNCはシェアウェアです。2週間、無償で試用する事が出来ますが、継続して使用する場合には、 ライセンスコードを購入して頂く必要があります。
この画面では、ライセンス購入に必要な、自分のReg.Codeの確認や、 購入したLicense Codeの入力を行う事が出来ます。

画面各部の意味は以下の通りです。

なお、Reg.Code、License Code共に、コードは、英大文字と数字と"-(マイナス/ハイフン)"から成っています。 また、文字の混乱を防ぐため、0(ゼロ),1(イチ)は使用されておらず、O(オー),I(アイ)が使われています。 入力の際には、お間違えのないよう、お気をつけ下さい。


接続中の操作(VNC接続編)

一旦、PCに接続すると、原則として、全てのキー(Graffiti)入力とペン入力は、PCへのキー/マウス入力として そのまま送られるので、直接PCを使用しているのと同じように操作する事ができます。

ですが、シフトキーや右マウスボタンクリック等は、元々、Palm OSにはない操作なので、 特別な代替入力法を用いて入力します。
また、それ以外にも、(接続先PCではなく)μVNC自体を操作する為の操作もあります。
ここでは、これらの操作について解説します。

(注意):ここでは、V0.92互換割り当てで説明しますが、 V0.93よりキー割り当てを変更できますので、 キー割り当てを変更した場合、ここの説明と一致しない場合があります。

この説明では、接続先PCのOSとしてWindows XPを、Palm OS機にCLIE UX50を用いましたが、 どのOS、Palm OS機でも、操作方法は同じです。

画面各部の意味は以下の通りです。

なお、通信中は、画面右上に、通信状態を表す通信インジケータが表示されます。 このインジケータの意味は以下の通りです。

ペンやキー操作は、無通信状態の時に受け付けられます。通信回線の状態が悪い時は、 SやR状態で長時間停止する事があります。この時は、ペンやキー操作はキューに溜められる だけで処理されませんので、無通信状態になるのを待つようにして下さい。


接続中の操作(SSH接続編)

接続中の操作(VNC接続編)と同様に、SSH接続の場合も、 接続すると、原則として、全てのキー(Graffiti)入力は、PCへのキー入力として そのまま送られるので、直接PCを使用しているのと同じように操作する事ができます。
(ターミナル接続になので、原則として、ペン(マウス)操作はありません。)

Palm OSにはない操作は、VNC接続と同様に、画面下部の特殊キーパッドで入力します。

特殊キーパッドの操作は、接続中の操作(VNC接続編)を参照してください。

なお、FNをON状態にすると、ボタンシフト状態となり、以下の画面のように、 カーソルから右(6番目以降)のボタンには、 画面に入りきらなかったボタン(12番目以降)が表示されるようになります。

KeyボタンやRotボタンを操作する場合は、まず、FNボタンを押して、これらを表示してから、 操作してください。


FAQ:よくある質問と回答

Q. PalmVNCでは接続できるのに、μVNCでは接続できません。何故?
Q. 接続した直後に、VNCサーバから切断されます。何故?
A. SSS拡張機能を使用するの設定を解除して接続してみて下さい。
もし、これで接続できるなら、ご使用のVNCサーバーはSSS(Server Side Scaling)をサポートしていません。
非力なPalmOS機/通信回線で快適に操作する為に、SSSは必須の機能ですが、SSSは拡張機能ですので、 全てのVNCサーバがサポートしている訳ではありません。(PalmVNCは、スケーリングを1:1にするとSSSを使いません。) SSS無効状態では、画面拡大縮小・低解像度描画機能が使用できませんが、全ての VNCサーバに接続することができます
SSS対応のサーバに更新される事を推奨しますが、できない場合は、SSS無効モードでお使い下さい。
以下に、主なVNCサーバのSSS対応状況を示します。

OS/Server type VNC Server SSS Support 備考
Windows RDP Proxy rdp2vnc ◎:対応 弊社より御提供
単独型サーバ Ultr@VNC ◎:対応 標準で対応。画面に一部ゴミが残る事がある
RealVNC △:一部対応 標準では非対応。弊社よりV3.3.7の対応版を御提供
その他(TightVNC等) ×:非対応  
Unix系 Xvnc RealVNC △:パッチ必須 Linux等のバイナリ配布では非対応。
パッチを当ててビルドする必要あり
Mac OS Xネイティブ OSXvnc ◎:対応 V1.5より標準で対応予定

Q. Tungsten T3で、スクロールバーが出たり出なかったりする。
A. T3_DIA_Compatibility_prcs.zipは、 インストールしましたか。Tungsten T3では必ず必要です。


謝辞

μVNCには、以下の(非GPLな)フリーウェアが組み込まれています。優秀なソフトを(商業目的まで含めて) 無償利用可能として下さった、各作者の皆様に、心より感謝いたします。(各作者の著作権表示については、 下記リンク先をご参照ください。)

また、μVNCは、以下の優秀なPlam OS用ソフトがなければ、誕生しませんでした。 その先進的で、独創的な発想力に、心より尊敬と感謝の念を表します。

そして何より、VNCというオープンソースな技術がなければ、μVNCそのものが成り立ちません。 同じく、その先進的で、独創的な発想力に、心より尊敬と感謝の念を表します。


更新履歴


著作権および免責事項等


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